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|失点した直後に見せた小林悠の鼓舞に頼もしさを感じた

クラブ史上初となる天皇杯決勝に臨んだ川崎フロンターレは、持ち前の攻撃力を活かして押し気味に試合を進めていた。だが、前半42分、対する鹿島アントラーズに右CKを与えると、遠藤康のクロスから山本脩斗にヘディングシュートを決められてしまった。優勢だっただけに、セットプレーからの失点に川崎の選手たちは落胆した。
だが、ピッチ中央では、そうした逆境を跳ね返そうとする小林悠の姿があった。

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|とにかく試合に出場したいと思い決断した移籍

プロ3年目で出場機会を大きく伸ばし、所属するサンフレッチェ広島としてもJ1初優勝という結果を残せたことで、石川大徳は希望に満ち溢れていた。ところが2013年シーズンに向けて始動すると、すぐにアクシデントに見舞われた。

「自主練のときに足首を捻挫してしまったんですよね。その痛みがなかなか引かなくて、キャンプ中も取れなかったんです。ただ、それでもゼロックススーパーカップ、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)、それと浦和レッズとのJ1開幕戦では先発させてもらえたんですけど、明らかにコンディション不良で、その浦和戦を機にスタメンから外されたんです。自分でも仕方がないって思えるくらい、その3試合のパフォーマンスは最悪で。なんか、1本ダッシュするだけでも足が吊りそうな感覚だったんですよね」

浦和戦を機に、明らかに出場機会は減っていった。ミキッチが体調を崩し、再び先発のチャンスが巡ってきたが、そのタイミングで肉離れを起こして自身も戦線を離脱するなど、「負の連鎖」が重なった。

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|初優勝した2012年に森保監督から言われた忘れられない言葉

石川大徳のもとに森保一監督が歩み寄ると、こう声を掛けられた。

「何でノリ(石川)のことを起用しているか分かる?」

それは2012年シーズンも半ばを過ぎたころだった。森保監督からの突然の問いかけに驚いた石川は、正直に「分からないです」と答えた。すると指揮官は自らその理由を説明してくれた。

「ミカ(ミキッチ)より、今のノリのほうが(パフォーマンスが)いいからだよ。ミカにも、そう伝えて納得してもらっている」

それまで途中出場の多かった石川は、右ウイングバックのポジションを競うミキッチが負傷したことで、先発出場するチャンスを得ていた。その年のJ1初先発となった7月14日の川崎フロンターレ戦では、前半19分にプロ初アシストを記録。そこからスタメンに名を連ねるようになった石川は、ミキッチがケガから復帰してもなお、先発する機会を与えられていたのである。だからこそ、指揮官の言葉が素直に胸に響いた。

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