[2015年シーズン成績]J1年間順位4位 19勝6分9敗45得点33失点
プレーオフとはいえ、ACLのチョンブリ戦で大量9得点を奪っての圧勝は、今シーズンのFC東京の躍進を期待させるに十分な結果だった。2010年シーズン以来となる城福浩監督の指揮官就任——それに伴うポゼッションサッカーへの回帰、さらには新戦力の躍動と、確かな一歩を刻んだ。そのチョンブリ戦では、GK秋元陽太、DF駒野友一、MFハ・デソン、MF水沼宏太、FW阿部拓馬と5人の新戦力がデビューを飾って勝利できたことも大きいだろう。ACLのプレーオフを戦わなければならない状況において、始動が早かったというデメリットもあるが、戦術を構築していく段階では他のチームよりも先に緊張感ある公式戦の場を経験できたというメリットもある。
もともとチームには、かつて城福監督が率いていたときのサッカーを知るDF徳永悠平、MF梶山陽平、MF米本拓司、MF羽生直剛らが健在という素地もある。新戦力の阿部や水沼にしても甲府や育成年代で城福監督の指導を受けた経験があり、目指すサッカーを理解する素養はすでに持っている。それだけにチームの方向性や戦術が完成するのに時間は掛からなそうだ。
『Moving Football』から『Action Football』へと名称が変化しても、その根本は変わらない。昨シーズンは堅守をベースに縦に早いカウンターサッカーを指向していたFC東京だが、今シーズンはボールを保持して、人がスペースに動くことによって攻撃を繰り出すポゼッションサッカーへと変貌を遂げた。DF森重真人、DF丸山祐市と、堅守を支える守備陣もビルドアップ能力に長けているだけに、チーム全体が連動すれば、Jリーグ屈指の攻撃的なチームとして存在感を示すことも可能だ。
目指すは昨シーズン惜しくも4位に終わり、出場が叶わなかったCS出場であり、タイトル獲得である。シーズン序盤はACLとリーグ戦を並行して戦わなければならない過密日程を強いられるが、戦力が充実しているこの状況ならば、二兎を追うことも可能であろう。何より選手たちは城福監督の復帰と、『Action Football』の復活にモチベーションを高めている。そのスタイルが完成されたとき、FC東京は新たなる歴史の1ページを刻むことになる。
[移籍IN&OUT]
>IN
室屋成(明治大学)、ハ・デソン(北京国安)、阿部拓馬(甲府)、水沼宏太(鳥栖)、駒野友一(磐田)、秋元陽太(湘南)、柳貴博(昇格)
>OUT
三田啓貴(仙台)、権田修一(SVホルン)、松田陸(C大阪)、奈良竜樹(札幌)、ブラダ・アブラモフ(未定)、太田宏介(フィテッセ)













![国内実績十分の“助っ人”たちの活躍が光るJリーグ[COLUMN]](http://soccerpushup.jp/wp/wp-content/uploads/2017/04/bnr_2.jpg)

![ストライカーの活躍はチームの成績と比例する[COLUMN]](http://soccerpushup.jp/wp/wp-content/uploads/2017/04/bnr_3.jpg)

![広島を支えた佐藤寿人と森﨑浩司が最後の試合で見せた姿勢[COLUMN]](http://soccerpushup.jp/wp/wp-content/uploads/2016/12/bnr.jpg)





