[2015年シーズン成績]J1年間順位6位 17勝6分11敗62得点48失点
風間八宏監督が指揮して5年目を迎える川崎は、J屈指とも言える攻撃的で魅力的なサッカーを確立している。3年連続J1得点王のFW大久保嘉人を頂点に、両ワイドに小林悠、田坂祐介、2列目には新旧ボランチの大島僚太と中村憲剛が揃う攻撃陣は、心地よいパスワークで相手DF陣を突破してゴール前に到達する。WBのエウシーニョ、中野嘉大、もしくは車屋紳太郎も積極的に攻撃参加し、3バックを形成する谷口彰悟や武岡優斗、小宮山尊信もつなぎに顔を出す。それは、思わず対戦相手もリスペクトするほどの完成度である。
指揮官は新シーズンに向けて、標榜するサッカーの向上を目指している。パスひとつ、シュートひとつの精度を上げることで、さらに攻撃力に磨きをかけようとしている。戦力補強も、杉本健勇が抜けた前線には千葉から森本貴幸を獲得。中盤にも京都から五輪世代の原川力を加えるなどしてベースアップを図った。船山貴之や山本真希が移籍したとはいえ、全体を見れば大きな戦力ダウンにはならない。
だが、実はそこに川崎の課題はある。昨シーズンも、風間監督が常時起用する選手は15人程度だった。ベストメンバーが揃えば強豪相手でも遜色ない、いや互角以上の戦いができていたが、1人、2人欠けると、途端に精度や迫力が落ちるというジレンマを抱えていた。
それだけに今シーズンは、いかにチーム全体のレベルアップを図るかがテーマとなる。誰かが欠けても、風間監督が意図するクオリティーの高いサッカーを遂行できるか。それこそが悲願のタイトル獲得への近道となる。
また、名古屋に6−1で圧勝したり、G大阪に5−3で打ち勝ったりする一方で、神戸に0−2,湘南に1−2で敗れるなど、1点差のゲームを落とす傾向にもあった。勢いに乗れば、それこそ手がつけられないが、リズムをつかめず波に乗れないときに、しぶとく勝ち点をもぎとるメンタリティに欠けている。美しく勝利することを哲学とするのは素晴らしいが、ときには勝利に徹する戦い方も必要であろう。目指すサッカー、確立されたスタイルは魅力的であるだけに、そろそろ結果が欲しいところだ。
[移籍IN&OUT]
>IN
奈良竜樹(札幌)、狩野健太(柏)、大塚翔平(北九州)、森本貴幸(千葉)、エドゥアルド・ネット(アヴァイFC)、チョン・ソンリョン(水原三星)、原川力(京都)、高木駿(千葉)、長谷川竜也(順天堂大学)
>OUT
松井謙弥(大宮)、實藤友紀(福岡)、杉本健勇(C大阪)、山越享太郎(栃木)、船山貴之(千葉)、山本真希(千葉)、西部洋平(清水)、アルトゥール・マイア(ECヴィトーリア)













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