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因縁の対決再び、昨季チャンピオンシップの再戦![J1/PICK UP MATCH]

2016.05.19

pick2016_13|巻き返しを図るきっかけとしたい広島とG大阪

 広島もG大阪もお互い手の内は知り尽くしている。昨季はリーグ戦に加えてチャンピオンシップ、さらには天皇杯でも激突した。今季もゼロックススーパーカップで対戦している。チームのスタイルであり、個々の特徴は把握している。悔しくも互いにACLで敗退した結果、今節は久しぶりに1週間を密度の濃い練習に当てて臨むことができる。

 広島は得点源であるFW浅野拓磨、G大阪は中盤の原動力であるMF井手口純がそれぞれU−23日本代表の活動で不在、かつACLとの連戦を戦う中でケガ人も出ているが、これまでの試合の中で露呈した課題であり、修正点を調整、克服して挑んでくるだろう。

 現在、5勝3分3敗で6位につける広島は、昨季王者であるがゆえに、対戦相手に対策を練られるなど、王者だからこその苦しみを再び痛感している。そのため第9節では磐田に0−1、第12節でも柏とスコアレスドローに終わるなど、なかなか連勝を飾れずにいる。

 一方のG大阪も5勝1分5敗の8位。広島と同じく選手のやりくりであり、コンディション調整に苦しみ、第9節では川崎に0−1、第11節では新潟から得点を奪えず0−0で試合を終えた。第12節で磐田に2−1で逆転勝利を収めたが、連勝できずにいるのはやはり同じである。それだけに両者ともにこの一戦に勝利して、逆襲への狼煙をあげるきっかけとしたいはずだ。

|広島はウタカ、G大阪はアデミウソンと新戦力がカギとなるか

 手の内を知り尽くしているだけに、キーマンとなるのは、広島ならばウタカ、G大阪ならばアデミウソンの新戦力となるだろう。

 早くも二桁に届きそうな9得点を挙げているウタカは、広島のスタイルにフィットしつつある。一時は2列目で起用されたときもあったが、1トップを務めるようになってから特徴を発揮。ポストプレーもできれば、クロスに合わせるポジショニングも絶妙。

 さらにはゴール前での柔軟性もあり、試合を重ねるごとに柴崎晃誠、茶島雄介とのコンビネーションも成熟している。たまたま今週、広島の練習を見る機会に恵まれたが、1トップ2シャドーの連係を深めるトレーニングを行っていた。お互いの理解が深まれば、サイドからのクロスだけでなく、ゴール前のパス交換から得点が生まれるかもしれない。

 G大阪のアデミウソンは7試合3得点と数字的には物足りないが、彼はフィニッシャーというよりも周囲を活かす動きに魅力がある。チームには宇佐美貴史、パトリックとストライカーがいるだけに、彼らとのパスワークからゴール前での緩急を作り出そうとする。

 それぞれが互いの特徴を引き出せば、この攻撃陣はJリーグ屈指の破壊力がある。遠藤保仁というパサーもいるだけに、4人の連動性が高まれば、堅守で知られる広島のゴールを中央からでも攻略できる素地はあるはずだ。

|森﨑和幸、遠藤保仁……ゲームの流れを読む大黒柱

 そしてチームにはゲームの流れを読む2人の大黒柱がいる。広島は、この一戦でピッチに立てばJ1通算400試合出場の記録を達成するMF森﨑和幸である。森﨑和は、決して目立つタイプの選手ではないが、パスの正確性は随一。さらに相手の懐に飛び込み、ボールをまるでかっ攫うような守備で攻撃の芽を摘む。何より状況判断に優れ、攻守のスイッチであり、比重を操っているのが、まさしく彼である。

 昨今、縦パスの重要性ばかりがクローズアップされるが、森崎和のバックパスや横パスには、一つひとつに意味がある。スタジアムへ足を運ぶサポーターは、森崎和が出すパスの意味を観察しながら試合を見てみれば、今、チームは耐える時間であり流れが悪いのか、または攻撃に打って出る時間なのかなど、チーム全体に送るメッセージを読み取れるはずだ。

 言わずもがなG大阪は遠藤である。森崎和とは異なり、攻撃に顔を出す遠藤は、ゴールに直結する決定的な仕事をする。前節の磐田戦でも好機ではゴール前に抜け出して得点したように、相手のスキであり、綻びを見つけるのは天下一品。まさにサッカーを知っていると表現したくなる選手である。

 また、前節の得点により、MFながらJ1で通算99得点を記録。宇佐美、パトリック、アデミウソンといった攻撃陣を操りつつも、自らゴール前に顔を出す彼は通算100得点を決めて自らの節目を勝利で祝うのか。それとも広島が勝利して森﨑和の400試合出場を祝福するのだろうか。

(文・原田大輔)

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