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攻撃力が特徴の川崎か一発勝負に強い鹿島か。決勝進出を懸けて激突!

2016.11.21

 |負傷者の多さが懸念の川崎は若手の発憤に期待か

2ndステージ優勝に加えて、年間1位になり、決勝で待ち構える浦和への挑戦権を得るべく、11月23日、川崎と鹿島がJリーグチャンピオンシップ準決勝で激突する。年間2位となった川崎は、この一戦をホームの等々力陸上競技場で戦えるだけでなく、90分を終えたスコアが引き分けでも、年間3位の鹿島に勝利することになる。

ただ、キャプテンであり司令塔として、川崎を牽引する中村憲剛は、「うちは引き分けを狙いに行くようなチームではない」と、あくまでチームの特徴である“超”攻撃的なサッカーを貫くことを強調する。
これまで無冠の川崎にとって、悲願となるタイトル獲得に向けて、重要な一戦となるが、懸念されるのが主力の負傷である。今シーズンの躍進を支えてきたFW小林悠や、リオ五輪を含めてフル稼働してきたMF大島僚太が、ケガにより準決勝の出場が難しい状況にある。

ただし、朗報もある。11月12日に行われた天皇杯4回戦では、代わりに出場したFW長谷川竜也やMF三好康児に加え、DF板倉滉ら若手が躍動。PK戦までもつれた浦和との激闘を制することに大きく貢献した。チームは今シーズン飛躍を遂げる中で、ケガ人も続出したが、そうした状況下にあって、若手が成長かつ台頭してきたことも、天皇杯では示してみせた。

|小笠原満男の鬼気迫るプレーがチームの乗り移る

一方の鹿島は、リーグ終盤で4連敗を喫するなど、CS準決勝に向けて暗雲も立ち込めていたが、こちらはCS準決勝に向けてケガ人が続々と復帰している。天皇杯4回戦でMF鈴木優磨が負傷したのは痛いが、遠藤康であり、土居聖真らが戦列に戻ってきた。加えて、2ndステージ2位と勢いのあった神戸に2−1で競り勝ったことも、常勝軍団の自信を回復させるとともに、大きな弾みとなったはずだ。

また、Jリーグ史上最多となる17冠を獲得している歴史も鹿島の背中を押す。年間順位で言えば、2位の川崎と3位の鹿島の間には、勝ち点13の開きがあった。だが、一発勝負に強い鹿島は、そうしたシーズンの出来不出来を払拭してしまうふてぶてしさがある。また、MF小笠原満男、GK曽ヶ端準は、酸いも甘いも経験しているだけに、一発勝負に強いと言われることが、久しくリーグ優勝から遠ざかっている今の自分たちにとって、何の意味もないことを知っているのも強みとなるだろう。

ただ、昨シーズンのナビスコカップ(現・ルヴァンカップ)決勝で、小笠原が圧巻のパフォーマンスを見せたように、何かが懸かった大舞台では、いつも以上に鬼気迫るプレーを発揮する。そのプレーに触発された若手たちが、鹿島の伝統的な怖さを纏う可能性はある。

|攻撃に自信と魅力がある両者の試合は前半から動きそうな予感

肝心の試合はというと、2ndステージ第16節で見られたように、得点を奪わなければならない鹿島が、前半から猛攻を仕掛けることが濃厚だろう。前線を担うFW金崎夢生にボールを集めるだけでなく、天皇杯で2得点したファブリシオも好調とあって、攻撃の起点が増えているのもバリエーションとなる。また、サイドバックを務める右の西大伍と左の山本脩斗は、攻撃参加するタイミングが絶妙。その厚みある攻撃に、土居や柴崎岳がゴール前に飛び込めれば、鹿島がゴールをもぎ取ることだろう。

ただし、川崎は守護神であるチョン・ソンリョンが、天皇杯4回戦で復帰したことは心強い。DF谷口彰悟、エドゥアルドらで形成する守備にも、かつての脆さはなく、鹿島の攻撃を防ぎきる力を備えている。今シーズンの川崎は、たとえ押し込まれていても、焦ることなく、自分たちのペースを取り戻すことで、勝利をもぎとってきた。試合残り15分で挙げている得点が多いのも、まさにチームとしての成長の証だ。

川崎は、大久保嘉人を筆頭に、鹿島以上の破壊力と攻撃力を擁している。逆に先制点を奪うことに成功すれば、若手も多い鹿島を慌てさせることもできるかもしれない。ポイントとなるのは、前線へ縦パスを送る、中村であり、エドゥアルド・ネットか。そこを小笠原や永木亮太が確実に潰せるかが見ものだ。

当たり前ではあるが、どちらが先制点を奪取するかで戦況は大きく変わってくる。鹿島が先に奪えば、プレッシャーの掛かる川崎は焦り、攻守のバランスを崩す可能性もあるからだ。一方、川崎が先に奪えば、落ち着いて相手をいなせるだけに、2点目、3点目を取って、試合を決める可能性もある。

引き分けでも川崎が勝利という状況ではあるが、この対戦にドローは似合わない。

決勝に駒を進めるのは、17冠を誇り、一発勝負に強いと言われる伝統のある鹿島か。それとも5年間チームを率いた風間八宏監督の今シーズン限りでの退任が発表され、だからこそ無冠との決別を誓う川崎か。

手堅い展開よりも、前半のうちにスコアが動きそうな予感すら漂う。

文・原田大輔

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